ギャラリー[他の動物]に、「教科書の動物(ヤギ他)」を展示いたしました。

2カ月、更新を怠ってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私は昨年10月来の、動物の標本画を終えたところです。
CGで普通にスタートしたのですが、「手描き限定!」との厳しいご沙汰のもと、水彩に変更しました。
おりしも駅前再開発のあおりで、画材屋さんの閉店とみごとにシンクロしてしまいました。
手元には、6年前に買った筆が新しいまま残っていましたが、古い紙はもう使えません。
他店をあたってみたものの、品薄で品質もイマイチ。PCへの乗り換えの結果でしょうか、商品の回転までが鈍っているようです。

 

さて、水彩画の実践面では、初心者に戻ったのだから手順や水加減がわからない。意識を手がなぞってくれず、てこずりました。
少しずつ勘が戻ってきて気づいたこと。些細なテクニックであればあるほど、手描きはCGに勝るのだということ。
逆にどうにも不便な一点。しくじったとき、「元に戻す」が絶対使えないこと。たった数秒前になぜ戻れないのか。プロ・アマ問わず悪夢じゃ。

 

編集者さんは「手描きのほうが全然すばらしい。」と喜んでくれました。私もまあ、そう思います。違いが歴然ゆえ。
ただし自身としては、道具として両者を天秤にかけはしても、作品としての優劣はたいして気にかけていません。
これはこれ、あれもこれと。選択肢が複数あることは邪魔にならないどころか、2者では少ないほうかも、なんて程度です。

 

 ●「山王塚の森 観察ガイド」

  埼玉県狭山市(さやまし)のG様より、地元緑地のガイドブックをお送りいただきました。

 ほぼオールカラー、30ページほどの冊子です。豊富な生態写真とイラストには、動植物の特徴と雰囲気があふれていて、行き届いたつくりになっていると思いました(私のセミの標本画5点も載っています)。

私も仕事が一段落し、明日一日しかないという梅雨の晴れ間、最近使い始めたばかりのPASMOで電車に飛び乗りました。

西武新宿線・入曽駅で下車。不老川沿いに下る土手道のふかふかと気持ちのよいこと。コムギの麦秋、ピカピカの虫たち、ツバメやカワラヒワにカルガモ、おなかを朱に染めた川魚の産卵と。・・・・それはいいけど、ちっとも山王塚にたどり着かないよ。ガイドブックをチェックすると、目的地は川沿いではなかった。住民たちに尋ねても、「ハテ・・・?」でトホホ。園児らに教えてもらいつつたどり着いた現地は、目印の山王小学校のと・な・りでした。

 

 

 

緑地は車道に囲まれた一画で、決して広さを誇るものではないのですが、それだけに豊かな植生が貴重に思えました。2-3か所の出入り口には案内板があって、旬の生物の写真が掲示されています。

林内はよく手が入って風が通り、敷地の割に樹種(名札あり)が豊富です。ムラサキシキブがとくに多く、ホソヒラタアブも訪花していましたが、私は他の樹に這い上がるツルウメモドキの豪快なつるに、口をあけて見入ってしまいました。

それらに増して特徴的なのが、林床の下草の豊かさ。散策路内ですでに名も知らぬ野草を踏んでしまいそう。木漏れ日を受けて、アカスジキンカメムシ。手振れ写真ですが、2年続けて飼育した懐かしい虫です。

皆様も気が向いたら、ぜひ足を運んでみてください。

住所:埼玉県狭山市南入曽112-2 山王塚の森を守る会 TEL:04-2956-5720

 


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