スズメ


suzume

 スズメ (1982 幅49cm)

残雪の庭、ちいさな陽だまり。手水(ちょうず)鉢でのどを潤し、はりきって水浴び。地面をすり鉢に砂浴びや、餌をついばむ者。
チョンチョン跳びはねた雪上には、両足そろった足跡が刻印されます。飛びたち。枝先で羽づくろい。体羽を立てて暖をとる「ふくらすずめ」。
垣根では、翼越しに脚をのばしての間接頭かき。あー、カユッ! ・・・・・最もみじかなスズメですが、警戒心が強く、飼うのも難しいようです。
それでも、庭に餌台を設けていたころは30羽も通ってきて、一斉に飛びたつと、風圧で重いガラス戸がガターン!と強振したものです。
片隅の池には、春先ヒナがよく溺れて浮かんでいました。

作画のための細部観察には、これらのサンプルのほか、研究機関でスケッチしたり、剥製を求めるなどして描きあげました。