★アゲハチョウ ナビ(7点)
アゲハチョウ ナビ (2002 幅40-48cm)
Swallowtail-navi
アゲハ(ナミアゲハ) Papilio xuthus/Chinese Yellow Swallowtail
この1点のみ水彩+CG。以下、水彩。
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1 学校の花壇 Flower bed of the school
アゲハさがしにチャレンジ! まずは校庭からスタートしましょう。
色とりどりの花と虫たちでにぎわっていますね。
植物・・・・マルバアサガオ、グラジオラス、カンナ、クレオメ、ダリア、ヒマワリ、マリーゴールド、マツバボタン。
昆虫・・・・トラマルハナバチ、モンシロチョウ、オオスカシバ、ヒメコガネ、キチョウ、キタテハ、ベニシジミ、ハナアブ、ヤマトシジミ、シロテンハナムグリ。
けれど・・・・アゲハって、いない感じ。
あれ?向こうのオニユリ!それとクサギの樹のまわりにも。あ、行っちゃった。
*初めてデジカメを導入したときの作品です。嬉々として近所を取材しまくりました。真冬でしたけど。
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2 生垣 Along the hedge
校庭から道路に出たアゲハが、生垣に沿って飛んできました。
アゲハが大好きな空中の通い道で、「チョウ道(どう)」と呼ばれています。
左側のフェンスにからみつくヘクソカズラに、ホシホウジャク(スズメガ)の幼虫。
ヒルガオの花にはクロマルハナバチとマメコガネが訪れ、
葉や茎にはジンガサハムシ(甲虫)、エビガラスズメ(スズメガ)の幼虫、ホオズキカメムシが取り付いています。
右側、マサキの垣根にはホタルガとユウマダラエダシャク(ガ)の各幼虫。
高く突き出たネズミモチの花には、ミツバチやクマバチも集まってきました。
*整備された舗道にも虫がいっぱい!うれしいな~
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3 アゲハ産卵 Laying eggs
カラタチの新芽に卵を産み付けています。
卵は右はしのてっぺんに大きく見えています。
鳥のフンのような茶色の2齢幼虫が、フンをしながら葉を食べています。
目玉模様がある緑色の5齢(終齢)幼虫は、このあと蛹になります。
*痛い痛いカラタチのとげ。街中ではめったに見られなくなりました。
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4 神社 Shinto Shrine
信仰心がなくても、ホッとできるお寺や神社。
“鎮守の森”の一隅、ヤブガラシには昆虫がいっぱい。花は目立たないけれど豊富な蜜が人気のようです。
アゲハのほかに、ダイミョウセセリ、マメコガネ、ハラビロカマキリ(幼虫)、コガタスズメバチ、ジガバチ、トビイロケアリと。
涼しい木陰を悠然と飛んでくるのはクロアゲハ。奥のサンショウではアゲハが産卵中です。
我が家で毎年初詣に訪れる神社ですが、そのまま描いてはいません。
ヤブガラシ(一名ビンボウカズラ)が実際に生えているとしたら境内の奥にかかるあたり?
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5 街路樹 Roadside trees
陽も傾いた街路樹。 クスノキの葉裏に産卵しているのは、アオスジアゲハです。すぐ左で葉を食べているのが幼虫。
キイロスズメバチたちは、それを襲い、肉団子にして帰巣します。
サクラの葉にも何かいます。長い触角を釣り竿のように伸ばして夕暮れを待つアオマツムシです。
ちいさなシジミチョウの一種、ムラサキツバメも始動。左下、ウバメガシの葉を巻いた幼虫に、アリが集まっています(が、小さくて見えませんね)。
右から舞い上がってきたのは、おなじみのアゲハ(ナミアゲハ)。左端は垣根沿いに低飛するスジグロシロチョウです。
*テーマから離れて・・・・歩道橋から見下ろす車列は人の入ったオモチャみたい。
交差点を通過するタクシーと右折のバスをどうしても描きたくて、がんばって製図しました。
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6 夕暮の公園 Park at dusk
日が落ちて、サクラの枝先ではミンミンゼミの羽化が始まっています。
地上に出てきたアブラゼミの幼虫を狙っているのはヒキガエル。
エビガラスズメが長い口を伸ばしてオシロイバナの蜜を吸っていますよ。
そしてアゲハはというと、葉陰で羽を閉じてじっと休んでいます。
ほどなく眠りに落ちて、どんな夢を見るのでしょうね。