00s 公園の四季 (CG) 4点

 

The four seasons of the park (2009 CG 幅36cm)

都市化が進むなかで、人と人、人と自然がささやかに触れ合う場、公園。平成23年版(4年間使用)・生活科教科書の一シーンです。

制作にあたって唯一のご要望が、「(光のテーマも扱うので)影も表現のこと。」でした。

四季ごと、定時における照射高度・方位とその投影は、動物画ではほとんど問題にならなかっただけに、やっかいな課題であったし、今もって自信もありません。

人けのない・・・・それもそのはず、これは舞台背景。この舞台上で、別の絵描きさんの描く群衆とコラボして、一幅の絵が完成しています。全体像をご覧いただけないのが残念です。

kouen-syoka~初夏~ Early summer

緑も影も濃く、じっと汗ばむころ。

タンポポ、シロツメクサ、オオバコ。花壇はオニゲシ、マーガレット。サツキツツジの傍らにはアリの行列。

池にはキショウブ、ヒツジグサ(スイレン)。アジサイも咲き始め、ツバメがス~イッと何羽?。

 


kouen-aki~秋~ Autumn

空気が澄んできました。

樹々も、黄だの紅だの大急ぎで錦をまといます。
草花では、ススキやチカラシバの穂、オナモミ類の実なども目に(衣服にも)つきます。花壇はサルビアにマリーゴールド。
イチョウの黄化はだいぶ遅くて、枝先ではモズが“はやにえ”を仕立て中ですよ。


kouen-huyu~冬~   Winter

冬といえば白銀の世界を描きたい!

でも私が暮らす関東平野では、この絵のように地肌がむき出しでカラカラの日が続きます。池に薄氷が張り、芝地のあちこちが霜柱で持ち上がっています。

花壇はハボタンとパンジー。カンツバキの垣根、ひっそりとヤツデの白い玉も。快活に餌さがしのシジュウカラたち。好物のミノムシも近年は数を減らしています。


kouen-sousyun~早春~  Early spring

コブシとジンチョウゲの花が、いち早く春の訪れを告げています。ナノハナにツクシも出ていますよ。サクラのつぼみは、はち切れんばかり。シダレヤナギの花に気づきましたか? 

花壇はスイセンとヒヤシンスです。スズメ、メジロ、コサギにオタマジャクシ・・・・ご覧になれますか?  


 

 <PS> ~サクラ開花~ Cherry tree   

松田聖子さん唄う“チェリー・ブラッサム”の響きが耳に残ります。

教科書では、学期中との制約から、<初夏→秋→冬→早春>の掲載順とのこと。満開のサクラ図はボツとなりました。 

それぞれの想いで迎えられる終・卒業式、新学期にこのカットを捧げます。