ラクダ

 

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ラクダの隊商    (1987 幅35cm)

ヒトコブラクダ / Dromedary, One-humped Camel

 体長2-3.5m、体重450-1000kg。分布:北アフリカ、西南アジア(オーストラリアでは野生化)。

3000-4000年前に家畜化され、“砂漠の船”として人々のために重荷を運んできました。長期間、水なしでも平気で、飲むとなったら10分で100リットルを一気飲みしてもおなかを壊しません。背中のこぶの中身はもちろん水でなく脂肪で、栄養を蓄えるだけでなく、強い日差しに対する断熱材。哺乳類(恒温動 物)なのに体温が変動し、40度超ではじめて発汗。そのほか、砂ぼこり対策として、鼻を閉じたり目の瞬膜が発達しているなど、厳しい環境にとことん適応しているのだそうです。はじめてウマの背に乗ったひとならば、想像以上の高さと不安定さに驚くでしょう。ラクダは、かわった歩様(ほよう)をするため、さらに乗り心地がよろしくないようです。

この絵は、アラビアの遊牧民ベドウィン族の隊商(キャラバン)を描いています。

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ヒトコブラクダの水飲み (1983)