ネコ科-ネコ
イエネコ ~8態~ (1996 幅?cm)
ごめん。怒る。顔のそうじ。こすって甘える。
仰向けで甘える。仲良し。お尻をなめてハイうんち。狙う。
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イエネコ ~27品種~ (1991 各はがきサイズ)
ネコは体形に大差がないかわりに、トラやヒョウ斑などを残したものもあります。
イヌは狩りや番犬用などいろいろだけど、ネコはネズミ捕り以外の任務ってあるのでしょうか?
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イエネコ ~ざぶねこ~ Cushion (1989 幅54cm)
Felis silvestris catus/Domestic cat
ほかのネコ作品と区別するために、私はこれを “ざぶねこ” と呼んでいます。
なんでもオモチャにして無心に遊ぶたわいなさは、子ネコも子イヌもかわらないですね。
『障子の・・・コレはなんですか?』と、編集者さん。あっと!コレがわからない人もいるのか。
これはネコの通用口。だれの考案か、“猫間障子”の代用だと思います。
ひとマス分の障子紙に切り込みを入れて暖簾(のれん)風にしたものです。
我が家の場 合、1メートルほどの高さに設けてありましたが、ご近所でもだいたい似たようなつくりだったかと・・・今はもう、わかりません。
秋のある日、障子を全面的に張替えて気 分一新。そこへ、ドカン!
うっかり切り込みを忘れると、ネコはいつものマス目めがけて突破口を開くのでした。
下のカット図は、食魚、砂かけ、木登り、昼と夜のひとみ。
この図をどけると下の畳が 真っ白なので、どうしてもこれでフタをせざるを得ないのです。
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イエネコ ~5態~ (1985 幅?cm)
食事、伸び、爪とぎ、毛づくろい、砂かけ。
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イエネコ ~すずねこ~ Bell (1982 幅50cm)
Felis catus / Cat
“イエネコ” という和名は、そのまんますぎて味気ないですが、“ノネコ”との区別という観点からは、ズバリの命名ですね。
我が家のめすネコは私と1歳ちがいでした。
どちらが先に生まれたのかは忘れまし たが、赤子の私が彼女を認識したとき、彼女はすでにオトナのネコの目で私を観察していたはずです。
いっしょに成長し、昭和を生き、中学の冬にコタツのなかで永眠し ました。
春秋ごとにワッとファミリーが発生しました。迷信で、よくネズミを狩るとかいう三毛ネコはもらい手がついたけど、ほかは・・・。
避妊手術?獣医さんどころか病院 さえない町であったし、ネコたちにとって、そんな時代でした。
余談。鈴の部分の拡大です。下半は机。上半はたぶん照明。真 ん中で、チマチマと鈴をスケッチしているのが私です。
6月の制作風景で、白のTシャツのようです。頭髪もまだフサフサで、時 空を超えた怖さが鬼気として迫ってくるようです。
昨今なら、さし ずめ鈴の穴あたりにPCモニターの一角が写りこんでいるでしょ うか。
締め切りの匕首(あいくち)を突きつけられてる間にも、この余裕 とは・・・・。