アヤメとハチ
掲載誌原題 ~アヤメのみつは ただじゃない~
トラマルハナバチ(ミツバチ科)は体長1-2.5cm、 ふかふかの毛におおわれた愛らしいハチです。
ハチは飛来すると花の黄色い部分(蜜標)にとまり ます。
つづいてサヤ状におおいかぶさっためしべをこじあけ 、奥にもぐりこみます。そうして長い舌でみつをゴック ン!
ここで、“みつは ただじゃない”。
めしべの天井裏に隠れていたおしべの花粉が背中 にこすりつけられます。
ハチがほかのアヤメに移って同様にもぐりこむとき、 背中の花粉がめしべにつくことで、受粉が成立。
アヤメにうまく利用されていたというわけです。