ナミアゲハ (2点)
ナミアゲハ と ヤマツツジ (2004)
Papilio Xuthus/ Chinese Yellow Swallowtail
& Rhododendron kaempferi/Toreh Azalea
紅に咲き競うツツジを翔るアゲハの姿は、ひときわ華やかです。
アゲハが口吻(こうふん)を伸ばして花の奥の蜜を吸うとき、おしべの花粉がチョウの体につき ます。
一方でめしべは他株の花粉を受け取ります。
開花初期にはおしべが花粉を出し、後にめしべも熟すことで同花受粉を避けています。
このあと版元さんの求めで、さらに描き込んで完成としましたが、
自身としてはこのままの状態のほうが好きです。
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ナミアゲハの生活史 (1993 幅42cm)
Papilio Xuthus/ Chinese Yellow Swallowtail
Life cycle
メスがカラタチの若枝に卵を産みつけています。すぐ右の枝先に毛糸クズ状の1令幼虫がい ます。
下の枝では鳥のフンまがいの3令幼虫が葉を食べています。そしていちばん右がグリ ーンの5令(終令)幼虫。
お尻にアリがはい上がってきたので、みかん色の臭角(しゅうかく)を ニュッと出して撃退しようとしています。
角から発散されるのは、食べた葉の苦味成分です。