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ミノムシ

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 オオミノガ 2体  (2003 幅28cm)

オオミノガ Eumeta japonica / Giant Bugworm

原画に、PCで空のバックを敷いてみました。

バックの色合いひとつで、暖かくも寒くもなります。

左側はみのの断面で、メスの終齢幼虫の様子を示しています。

右側はオスのミノで、小ぶりです。

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古くから国民的に親しまれる、ちっぽけなミノムシ。

北風に断固立ち向かう厳しさと、ハンモックをしょって歩き回る姿は、いとしいものですね。

ミノムシの最大種オオミノガが、現状危うしと知ったのは1本の新聞記事によってでした(1999.1.19 朝日夕刊)。

「こはいかに!」(←“怖い蟹”ではない)と、

さっそく前年に大発生していた近所のカナメモチの垣根をチェック。

すると、見事にかき消えていて、以後はまるでもう稀有な存在となってしまいました。

絵を描くにあたり、ミノムシを研究しておられた院生のNさんに、

ミノを切り開いた貴重な実物を撮影させていただきました。

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  オオミノガのオスとメス  (2003 CG+水彩)

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オス・・・・(1)巣内の蛹の様子。逆さです。(2)羽化。

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メス・・・・(1)巣内の蛹の様子。逆さです。

(2)羽化。羽・脚・目・口もなく、巣内にとどまり、フェロモンを発してオスを誘います。

(3)飛来したオスが腹を伸ばし(しましま部分)、交尾。

(4)産卵。おしりの毛の栓(オレンジ色の横帯部分)で卵塊をまもり、

自らはしなびて落下し、生涯を終えます。

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ガのかくれんぼ 6種(1996 幅43cm) Camouflage of moths (seek 6 species!)

6匹のが樹の葉、枝や樹皮などになりきって、敵の眼をあざむいています。さあ、あなたもしっかり眼を見開いて正体をあばいてください。

おおむね左から。カレハガエビガラスズメトビモンオオエダシャク(幼虫)、ゴマケンモンキノカワガオオミノガ(幼虫)。

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 スズメガ 4種(1986 幅18cm)

街頭に集まるスズメガたち。

(左上から右下へ) セスジスズメエビガラスズメシモフリスズメキイロスズメ