ウマノスズクサとハエ

ウマノスズクサとショウジョウバエ (1978 幅42cm)

  プ~ン。あまい香りにさそわれたハエが、花のラッパ口にもぐりこみました。

筒の中の毛が奥に向かって生えているため、トンネルは一方通行です。奥の部屋に閉じ込められたハエがあばれると、体についていた花粉がめしべ(緑色のこぶ)につきます。さあ、このハエの運命は?あまい牢屋で死んじゃうの?
翌日、おしべ(黄色のつぶ)が成熟してハエに花粉をつけます。いいあんばいに筒の毛もしおれて、ぶじ脱出!ハエはこりもせず次の花へ向かいます。
花の大きさ:3cm。ハエの大きさ:2mm。
監修:田中肇先生。協力:清水清先生。

ウマノスズクサ (撮影:2009/6月、埼玉県)

ジャコウアゲハの食草として知られています

。密室の虫を一度のぞいてみたいものですね。