「どびんわり」

●シャクトリムシ。その名のとおり、尺を取る虫。Ω形に歩行するイモムシですね。 

ヤゴは一生ヤゴという種類だと信じてる子供たちがいます。

「小さなイトトンボは、ずっと小さいままだ。」と、いくら説明しても、「ウソだ~ 信じない。絶対大きくなる!」と、信念を曲げない知人(オトナ)もいます。

シャクトリムシでは、どうなのでしょう。

もっと大人になる?それともずっとこのまま?・・・・・ 

 

1冊の絵本が、手元に届きました。

送り主は吉谷昭憲さん。絵・写真と両刀使いの、知る人ぞ知る昆虫研究家です。 

内容は、シャクトリムシの名の由来から始まって、「どびんわり」の生活史にスポットをあててゆきます。繊細なタッチでつづられた暮らしぶりを見つめるうちに、日本に800種いるというシャクトリムシの世界にも空想が広がるにちがいありません。そもそも、ど・び・んってなに? 

夏休み中にぜひお読みになってください。1年半にわたる取材に裏打ちされた労作。高くないです。歩き方をまねるときは絵本のとおり、手でね。全身でやっちゃうとギックリ腰かな(^_^; 

 

「かがくのとも」 通巻510号 吉谷昭憲さく 「しゃくとりむし」 福音館書店 201191日発行

                                          定価410円


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