[絶滅昆虫記]を1ページにまとめ、「コガシラクワガタ」を追加いたしました。
はい、秋です。遠近からイチジクなどを賜り、おいしくいただきました。
本日は、夏のご報告になります。いつも月遅れですが(1シーズン遅れともいう)。
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騎馬戦のような塊がのそのそ移動中。少しほぐれて様子が見えてきました。
左から大・中・小のクロオオアリが絡んでいます。
大の触角を←中がくわえ(前あしを欠き絶命)←その後ろあしを小が引っ張っている構図です。内輪もめ?
・・・・あれから二か月たって写真を見直すと、右端の小はクロヤマアリのように見えます。
2頭のクロオオアリはちがう巣集団の抗争の結果でしょう。
小は中(死骸)だけ欲しいのに、触角をくわえられた大が否応なしについてきます。
小はこの恐ろしい大に襲われないよう、中を盾に後じさりして引いているわけです。
小が仲間の待つ巣口近くまで運べれば小英雄。
大のほうは、今日相手を振り切ったとしても、待っているのはトカゲかアリジゴクか・・・・
(8月上旬、西東京市内の公園)
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地元の虫のサークルにYさんという女性が加わり、計4名で2年前と同じ山を訪れました。
当時と同じ農家に立ち寄ってみました。クマ、イノシシ、シカ、サルなどによる被害が深刻で、
今朝もサルにトマトを食われたと嘆いておられました。
Yさんはキチョウやアカタテハ、コミスジ、ウラギンシジミ、ウスバキトンボ、ヒメサナエ、
ラミーカミキリなどなど、次々と一つの虫カゴに放り込むので、久々に童心の目に鮮やかな小舞台を
携帯カメラに収められた(→はずが、写っていたのは地面でした)。残念。
もう一つ残念だったのが、クワの木で採集してきたクワカミキリ。
街中のケヤキの枝を与えていたのですが、わずか6日目にばったり斃(たお)れてしまいました。
街路樹は大丈夫だろう、なんて甘かったかな農薬・・・・
(8月中旬、埼玉県奥秩父)
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オオミノガ(♀)。ササの葉をつづった蓑(みの)(写真、左)というのも珍しいなと、
穴あきのフィルム缶に入れたまま、忘れていました。
ある日、机上のチリをぬぐおうとしたのですが、心当たりのないチリにジーっと猜疑の目を凝らしてみると、
かすかに動いているように感じられます。
ルーペでのぞくと、腹端を持ち上げたヒルのような生き物がペタペタと歩いています(写真、右上。目盛=1mm)。
アッと思い当たって机上を見回すと、そこいらじゅうを1.5mmが徘徊しているではないか!
親が幽閉されてるフィルム缶の中は、もうクモの子を散らしたよう状態(お見せできないのが残念)。
かたや、親元から一定距離はなれた者たちは、すでにDIYの白いミノを誇示しています(写真、右下)。
部屋の紙屑を編んだのでしょう。
(左=8月上旬、東京都東久留米市。右=同中旬、西東京市)